部屋のおしゃれなインテリアアイテムとなる観葉植物。1つ置くだけでナチュラル感が増し、部屋の見栄えもぐっと良くなります。
しかし、3鉢や4鉢と数が増えてくるとどこに置いたら良いかわからず、スペースがなくて困ることもあると思います。インテリア的にも風水的にも良くしたいと思っても、観葉植物の置き場所がわからず、断念してしまうことも。
まずは、観葉植物が元気良く育つ環境を踏まえてから、インテリアや風水を考えてコーディネートすることが大事です。
今回は観葉植物の置き場所について詳しく紹介します。
さらに置き場所がないときの飾り方についても解説するので、観葉植物のコーディネートに悩んでいる方も、この記事を参考にしてみてください。
【環境面】観葉植物の適切な置き場所
観葉植物の置き場所は、インテリアや風水の観点から選ぶことよりも、まずは植物が快適と感じ、のびのびと生長できる場所に置くことが大切です。
植物が枯れてしまうような状態では、インテリア的にも風水的にもよくありません。
ここでは、環境面から見た観葉植物の適切な置き場所について3つ紹介します。
- 日当たり|直射日光・西日が当たらない場所
- 風通し|空気の流れがある場所
- 温度|気温が常に一定になる場所
これらを踏まえた上で、インテリアや風水を考えるといいですね。
①日当たり|直射日光・西日が当たらない場所
観葉植物にとって一番重要となる日当たり。「どこでも良いのではないか」と思うかもしれませんが、直射日光や西日が長時間強く当たるような場所では、植物を元気に育てることはできません。
植物によって光への耐性や好みは違いますが、朝の日差しが良く当たる場所で元気良く育つものが多いです。光合成が活発になるため栄養を豊富につくれ、健康的な株に育ちやすいです。
直射日光や西日の当たり過ぎは、葉焼け・水切れ・根腐れ・徒長・枯れの原因となりやすく、株が枯れてしまうことも。
窓から光が差し込みにくい暗い部屋の場合は、園芸用のグローライトなど照明機器を使って管理するといいです。
②風通し|空気の流れがある場所
植物は、光と水の次に「風」を必要とします。風通しの悪い場所、風が吹かない場所では、植物は育ちにくく生長不良を起こしてしまうこともあります。
また、風が吹かないと空気が停滞するため、病害虫の被害に遭う場合も。
窓やドアは完全に締め切らず、常に空気の流れができるように風通しを良くしましょう。扇風機やサーキュレーターなどを使うと、常に部屋の中に空気が流れている状態をつくることもできます。
ただし、葉に直接風が強く当たってしまうと、蒸散が過剰に行われてしまい水切れや葉が枯れてしまうこともあります。壁や天井に跳ね返った間接的な風が当たるように観葉植物を飾ってくださいね。
③温度|気温が常に一定になる場所
温度が暑過ぎたり寒過ぎたりするような極端な場所では、観葉植物は健康的に育ちにくいです。大きなストレスを受けてしまい、株が枯れてしまうこともあります。
気温が15〜25℃の間で常に一定になるような場所に、観葉植物を置きましょう。自然に自生する多くの観葉植物は、気温の変化があまりない熱帯・砂漠・サバンナ地帯などで生長します。
窓から差し込む光・風通し・暖房冷房機などを使って、季節ごとに温度の調節を行いましょう。
また、観葉植物を飾る場所には温度計や湿度計を設置して、ひと目で数値がわかるようにしておくのもおすすめです。
インテリア】観葉植物のおすすめの置き場所
環境面からみた観葉植物の置き場所がわかれば、次にインテリアです。
どんな場所に置いたら観葉植物が美しく見えるのか、また空間的に良くなるのかを紹介します。
- 窓がある壁側のコーナ部分
- 目線よりも高い場所
窓がある壁側のコーナ部分
正方形や長方形など直線的なデザインが多い現代のインテリアデザイン。観葉植物や家具を飾るときは、真っ直ぐと伸びるラインに沿って配置することがポイントです。
例えば、床から天井までの縦のラインが見えるように、壁の両隅に観葉植物を置きます。縦のラインに沿って配置することで、すっきりと見え天井も高く見えます。
部屋の奥に設置してしまうと光が届きにくい場合もあるので、窓やドアがある明るい壁側のコーナ部に設置するといいです。
幹が空へ真っ直ぐと伸びるようなユッカ・エレファンティペスや、ドラセナ・コンシンネなどの観葉植物がよりラインを強調でき、洗練された部屋を演出できますよ。
目線よりも高い場所
すっきりとした印象のある部屋を再現するには、観葉植物をできるだけ本棚の上など高い場所に飾って、目線が上に行くようにレイアウトしましょう。
目の錯覚によって実際よりも部屋が広く見えるようになります。部屋を広く見せると圧迫感を感じにくくなり、開放的な空間に仕上げられます。
また小型の観葉植物を目の高さよりも高い場所に置けば、天井を高く見せることも可能です。視線が上に向き、立体感のある空間が再現できます。本棚や食器棚からつるが伸びる植物を垂らすだけでも効果を期待できますよ。
床に直接置いて飾る場合は、植木鉢に「プランタースタンド」といわれる脚付きの台をセットし、ベッドや棚の空いたスペースに置くのがおすすめです。見た目もスタイリッシュでおしゃれになります。
ただし、一列に並べて面になるように配置してしまうと「壁」になりやすく、圧迫感を強めてしまうので注意してくださいね。